J.S. Mach Ⅱ 新着記事

2006/03/14

攻める,藤本氏

DMNG でも取り上げられていますが,かなり面白い問答だったので以下コピペします。

藤本:Appleは、この数年でiPodをリリースし、iTunes Music Storeをスタートさせるなど、確かに世界に大きな影響を与える製品・サービスを展開されてきました。そしてこれらは音楽関連製品・サービスだったわけ ですが、同じ音楽関連でもスピーカーとはまただいぶ違うカテゴリだと思います。これを開発する上では、やはり、いろいろな企業からヘッドハントするなどし て人を集めてきたのですか?

Chutani:Apple社内には多種・多様な人材がおり、さまざまなエンジニアリングチームが 存在しています。iPodやiTMSなどもそうしたエンジニアリングチームで開発されており、その実力は存分に発揮されてきたと思います。今回のiPod Hi-Fiにおいても社内の精鋭メンバーが力を集結し、これだけの高いクオリティの製品を開発できたと思っています。

藤本:ドライバも作ったととのことですが。

Chutani:そのとおりです。しかもそのドライバ制作はハンドメイドで行なっています。見てお 分かりのとおり、iPod Hi-Fiに搭載されているのは紙のドライバですが、実際紙のパルプを起こすところから行なっています。ちょうどワッフルのメーカーのような感じで紙作り を行ないました。そして出来上がった紙をカットして、ドライバにするところまですべて内部で行なっています。

藤本:そのドライバをiPod Hi-Fiという製品にくみ上げるところも社内で行なった、と?

Chutani:はい。できあがったドライバをエンジニアリングのところで、機密性の高い構造へと、完全に統合させてオーディオの製品へと仕立て上げました。

藤本:すごいとは思いますが、スピーカー作り、とくにドライバ作りとなると、いわゆるエンジニアリングというよりも、職人のワザだと思います。コンピュータでいう開発とは、大きく違うと思うのですが、そうしたことができる熟練工が社内にいるということですか?

Chutani:そうです。社内には職人ワザを持った人たちがいろいろいるんです。もともとMac の開発メンバーにはミュージシャンが多く、Apple社内には音にこだわりを持った人たちが多いんです。音楽の感性や才能を持った人が多いんですね。多様 な人材が集まっている企業ならではのことですね。テクノロジーとアートをクロスオーバーして作れる人材ですね。


アーティストってスピーカも作れるのか?Appleの 社員はすごいぜ!
というか,この問答,藤本氏の完勝です。

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