JB or not ...
Life is beautiful の記事をきっかけに Jailbreak 是非論がひどく盛り上がっているようで,もはや私があれやこれや書く隙間はないと思いますが,要するに JB の世界は性善説を前提にして成り立っている世界なんですよね。
私を含めて脱獄者は Cydia や Installer.app からまさか危険なファイルが入ってくることはないと信じていますし,その信頼を基礎にして成り立っている。また,開発者や JB アプリをホストしている皆さんもまたその信頼にみごとに応えている。
しかし,性善説に立てばそもそもセキュリティ管理なんか要らないわけですが,やっぱりそういうわけには行かない。善意を基礎にして成り立つ友人関係と,ビジネス上のお付合いとは明らかに違う。善意と友情を柱とする友人関係は,大事だし,楽しい。けれどもその拡がりにはやはり限界がある。そして友達同士であっても互いに節度をもってお付合いをしないと,とんでもないことに巻き込まれていたい目に遭うかも知れないよ,というお話は,やや説教じみて聞こえるけれども,理屈では反論しづらいのは確かですな。
ちょっと話は変わりますが,JB の世界にもいくつかシェアウェアが存在しますし,App Store から締め出されて JB の世界にやってきたアプリなんかもある。締め出されたのはかわいそうだし,そんな悪意のあるアプリとも思えないのに何もそこまでしなくても,と同情はするけれども,いざ,JB 前提のアプリにフィーを支払うことには,どうも二の足を踏みます。やっぱりお友達の世界にビジネスの話を持ち込むのはちょっと違う気がするし,ビジネスとしての継続性・安定性が,一握りの開発者におんぶにだっこされているというのでは,ちょっと。
というわけで,さらに話は飛躍しますが,iPhone も Nokia の携帯みたいに標準でテーマ変更をサポートしてくれさえしたら,私は JB から足を洗ってもいいと思っているんですが。App Store でテーマを販売してもらったらテーマ作者も Apple もユーザもみんなハッピーになると思うし。