3年目の解題
先のエントリのコメントで,当 Blog 副題の "Switched on Mac" って英語としておかしいよ,というなかなか鋭いご指摘を受けました。
実はまさにその通りなのでありまして,そもそもの由来を申し上げますと,Wendy Carlos の 1968年作,"Switched on Bach" (アルバムアートは Wikipedia より)をもじっているわけです。いまでこそ MacBook 一丁で打ち込み,多重録音からエフェクトまで何でもこなせますが,当時はものすごい機材とコード類とテープレコーダと格闘していたのではないでしょうか。
日本でも草分けは冨田勲さんとか喜多郎さんとか有名ですが,まさにそれらの電子音楽の先駆けとなったのが,Switched on Bach 。Wikipedia の記事を見ると,その後に二匹目のドジョウを狙って雨後の筍みたいにクラシックの電子音楽化が流行った様子がよくわかって面白い。ちなみに日本では高橋悠治氏が,1975年にフーガの技法を電子楽器を使って録音していますが,実験音楽といいましょうか,現代音楽的な,なかなか難解な仕上がりとなっております。
まあ,私自身が Switcher である,というような意味も若干入り混じっています。