原信夫とシャープス&フラッツ
本屋でたまたま見かけて衝動買いしてしまったのが,「シャープス&フラッツ物語」という原信夫ビッグバンドの一代記(巻末の人名録とディスコグラフィーがすごい。え,中身ですか?ああすいませんまだ読んでません)。日本のジャズとそれに繋がる昭和歌謡は敗戦ゆえの産物なんですよね。まあ本場でありかつ戦勝国であるアメリカのジャズもまた戦争とともにあったわけですが。
どちらかというと,歌謡界に傾きがちなイメージがあるので♯&♭の録音は,私のライブラリには残念ながらあまりありません。江利チエミのバックで演奏しているヤツとか,あるいは秋吉敏子の墨絵を演奏しているやつなんかがちらっと入っているくらいで。しかし,こんな安定感あるサウンドをだせる楽団って,今の日本にあるのだろうか?このあたりはカラオケと打ち込みの全盛でプロ奏者が駆逐されてしまった功罪じゃないかと思いますが,どうでしょう。
ちなみにiTSはどうじゃいなとのぞいて見ると,キングレコードからの復刻モノなんかが出てるみたいです。
- 原信夫とシャープス&フラッツ@iTS
- 参考URL:原信夫とシャープス&フラッツ ファイナルコンサート 2008−09