J.S. Mach Ⅱ 新着記事

2009/08/10

Makoto Mitani(三谷 真言): Flamenco Bach


題名からそれしか想像しようもない,つまり Bach 作品のフラメンコ化です。こういう組み合わせでは是非とも購入して当Blogでレビューしないわけにはいきません。
この Makoto Mitani さんという方,お名前から想像がつくように日本の方。ググってみても詳しい情報が少ないのですが,日本人でありながらフラメンコへの多大な功績を讃えられている,とのこと。
Bach 作品は無伴奏パルティータからの舞曲(ちょっと記憶が怪しい)のようですが,クラシック音楽がともすれば失いがちなリズムをフラメンコのパルマやカホンで添えて,小気味よく仕上がっています。

そういえば,鬼才,F. Gluda がギターによく似た音色のクラヴィコードという楽器を使って,Chromatic Fantasia を演奏していたのを思い出しました。(これは残念ながら iTS には見当たりません。LPレコード"Message from G" とかいう6枚組モノだったと思いますが,"The Complete Musician"- なんて思い上がった題名なんだろう!!- というCDセットにも収録されていたと思います。)この Bach Flamenco では演奏されていませんが,Chromatic Fantasia は明らかにフラメンコ風というか,アラビア風。さまざまな様式を受け入れてなお Bach らしさを失わない。不思議な音世界。そうそう,Gluda のクラヴィコードと(たぶんその奥さんによる)ブロックフレーテで演奏されている A night in Tunisia もエキゾチックですばらしい。
  • Makoto Mitani : Flamenco Bach Makoto Mitani & Vaqui Losada - Flamenco Bach

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