J.S. Mach Ⅱ 新着記事

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2013/07/19

Tribute to Zbigniew Seifert

Tribute to Zbigniew Seifert - Jarek Smietana

ポーランドという国は実は古くからジャズの盛んな国なんですよね。どちらかというと旧共産圏な東欧でなぜジャズなのか、私はよくわからないのですが、旧ソビエトに対する反発めいたものがあるのかもしれません。いずれにせよ、聞いてみてびっくりの独自の音楽世界をもつ演奏家がたくさんいるらしいです。
で、ここで取り上げた "Tribute to Zbigniew Seifert " というアルバムは、アルバムジャケットからわかるように、ジャズヴァイオリニストをフィーチャーしたアルバムで、意外とジャズロックと言うか、フュージョンっぽい演奏が繰り広げられています。トリビュートされている、Zbigniew Seifert (ズビグニエフ・ザイフェルト、とでも読むんでしょうか?)というお方は全く聞いたことがなかったのですが、夭折したポーランドのジャズヴァイオリンの先駆け的存在らしい。(参考:アルバムガイド ジャズヴァイオリンニスト-Zbigniew Seifert篇)へえ、というわけで、iTS を Zbigniew Seifert で検索してみると二つほどご本人名義と、Tomasz Stanko 他のクレジットのあるアルバムとが出てきます。(ちなみに、話はそれますが、Tomasz Stanko のトランペットも一度聴いたら忘れられない独特の世界がありますよ。☞ NDR Big Band : Ellingtonia
で、本作はポーランドのギタリストである、Jarek Smietana (ヤレク・スメタナ?)による夭折したジャズヴァイオリニストへのオマージュというわけで、曲ごとに別のヴァイオリニストがフィーチャーされておりまして、Didier Lockwood とか、Mark Feldman とか Jerry Goodman とかどこかで聞いたことがあるお名前が。ああなんだかどこか The Mahavishnu Orchestra っぽい香りがすると思ったらなるほどそう言うわけでありました。 どの曲もわりとキャッチーなテーマとロックビートで親しみやすく、演奏もなかなかよろしい。ちょっとばかり音質というか録音が残念かな、という感じはありますが、東欧からの珍盤掘り出し物と思えばまあ許せる範囲ではないでしょうか。昔は珍盤を漁るのにレコード屋さんに半日ぐらい入り浸って探したものですが、今はPCの前で検索するだけで済むんですから、時代は変わりましたね。

2013/05/08

Alma Adentro - The Puerto Rican Songbook


スキンヘッドで眉毛の薄いお兄さんはなかなかに迫力のある外観なわけですが、現代的ジャズプレイヤーでありながらもラテンの血統もたしかに感じさせるサックス。どことなく、David Sanchez に似ている雰囲気もあります。実際、David Sanchez 氏もプエルトリカンなお方でお二人共演していたりもしますから。
さて、"The Puerto Rican Songbook" と題して2011年にリリースされたアルバムは木管オーケストラをバックに古典的なラテン・バラード(たぶん)を自らアレンジしての演奏。意外と原曲を生かした控えめなアレンジで特にパーカッションが入っているわけではないのですが、オケのリフが見事にラテン風味を醸し出しています。 で、これがなぜか日本の iTS の品揃えから外れているんですね。US のレビューを見るとなかなかに好評なようなんですが。これが実際プエルトリコ出身の人々が多い US と、ラテンといえばキューバ・ブラジルくらいしか思いつかない日本との差なんでしょうか。日本では原曲がそもそもなじみがないということもありましょうが、原曲を知っていなくてもこれはなかなか楽しめると思います。Miguel 氏がクラシック風のカデンツァを聴かせる部分もあったりして、編曲の手腕ともどもなかなかのテクニシャンだな、と感心。 というわけで上のリンクは US ストア専用リンクです、すみません。

2012/08/21

Ecoute iOS

Ecoute App
カテゴリ: ミュージック
価格: ¥250
同種のアプリをいくつも購入してしまう、ということは確かにあります。私の場合、ちょっときれいなミュージック・プレイヤー・アプリを見かけるとついつい手が出てしまいます。そうして大半のアプリはいつの間にか外されて、~/Music/iTunes/iTunes Music/Mobile Applications の片隅に眠り続けているわけですが。
ということで、Ecoute というと、今までは OS X 用の iTunes 代替プレイヤーアプリEcoute - PixiAppsが有名でしたが、そのiOS版が出ていました。(開発元ページはこちら→ Ecoute: now in your pocket)
 iOS版といってもユニバーサル仕様ではなく、iPhone/iPod touch 用です。ミュージックライブラリの検索・再生はもちろん、Genuis Mix, Podcastなど、iOS標準のミュージック・アプリの機能を網羅して、さらにtwitter, Last.fm への投稿にも対応。 ちょっと試してみましたが、一部のミュージック・プレイヤーでありがちな、DRM付ファイル再生非対応ということもなさそうですし、再生日時・回数も母艦と同期されます。標準のミュージック・アプリを完全に置き換え可能ですなこれは。

2012/06/27

El Pais de las Maravillas - Harold Lopez Nussa Trio


こりゃまたなんだかよくわからない不思議なジャケット絵です。
それはともかくとして音楽の国キューバは超絶テクのジャズピアニストを輩出する国でありますが、そんなキューバのジャズピアニストのトリオ作品。買ってみてから気がつきましたが、プエルトリコ出身のサックス奏者、David Sanchez が10曲中4曲参加していて、ゲストということでわりと控え目ながら良い音を聞かせてくれています。 キューバ出身ピアニストというと早弾き職人のような人が多いようですが、かなりジャズ寄りな音を出していて、パーカッション不在のピアノトリオということもあってラテンな3+3+2っぽい8ビートを基本に据えつつも全体としてモダンジャズ寄りな音の作りと言えましょう。曲のタイトルは知らないものが多いですが、聞いてみると実は「A列車」であったり、ラテンの常番ナンバー Siboney であったり。
iTS で買うとプレイヤーが誰かよくわからないので困るのですが、調べたところ、どうもベーシストは昔 Gonzalo Rubalcaba トリオにいた、Felipe Cabrera らしい。 そうそう、Gonzalo Rubalcaba も悪くはないけど、昔の録音はともかく最近は年をとったのかなんか静かな曲が多くてどうもフラストレーション溜まり気味だよねというラテンジャズ愛好者にはなかなかオススメではないかと思います。
ただ、難癖をつけるわけではありませんが実は意外と一つ一つの曲が短いんですね。スタジオ録音でもありますし新人のショーケース的な意味合いもあるのでしょうから、そんなものかもしれません。たしかに長々と無意味にソロを回すのも興ざめですが、もう少しねちっこく演奏してもらっても良かったかなと。

2012/01/13

タルカス

ずいぶんひさしぶりにリアルCDというものを購入しました。買ったのは、「タルカス クラシック meets ロック」(こういうカタカナと英文字の妙なまぜこぜ表記はあまり好きじゃないのだけど)。 なんで買ったのか、というと、先日、正月でヒマを持て余していた長男を、平清盛展@江戸東京博物館に連れて行ったのです。これは言うまでもなく今期の大河ドラマの宣伝を兼ねたイベント。それにしてもご高齢の方々に混じって古文書やら掛け軸やらにじっと見入る小学3年生も珍しいといえば珍しいわけで。
それはともかく、そこで流されている大河ドラマのトレイラー・ムービーの中でどこかで聞いたような妙にポップで疾走感のある音楽が、オーケストラの演奏で流れていたのです。その場では思い出せなくて、これが噂に聞く吉松隆氏の手になる大河ドラマの音楽なのか、それにしてもやけにポップな旋律だな、などと思ったのでした。 そうこうしているうちに先日、ツイッター経由で流れてきた吉松氏のブログ記事:大河ドラマ「平清盛」音楽制作メモ : 月刊クラシック音楽探偵事務所を読んで、はたと気づいたのです。そう、それは EL&P の "Tarkus" の吉松氏によるオーケストラ版であったのです。世代的に言えばまさに私の世代に全盛であった、いわゆる「プログレッシブ・ロック」というやつで、もちろん「展覧会の絵」の名演も知っていますが、実を言うとEL&PとかYesとか、それほどたくさん聴いてきたわけじゃなかったんですよね。しかし、なんだか気になったのでiTSでも調べたのですが、iTS Japan では2000円もする(iTS USなら$9.99のようですが)し、せっかくのオーケストラライブ録音ならもうどうせなら盤を買っちゃえ、と。
 ざっと聴いてみましたが、文句なくこれは楽しい。某所の評を見ると「あえてオーケストラで演ずる意味があるの?」みたいなことも書いてありましたが、そんな無理やり意味づけしなくてもいいのではないでしょうかね。ジャズやロックでクラシックを演奏するのはよくありますが、このアルバムのような逆バージョンは少ない。ジャズやロックの演奏家がクラシック楽曲に敬意を表するのはよくあるとしてもクラシックの作曲家・演奏家がジャズやロックに理解を示すというのはたしかに珍しいことなのかもしれません。武満などはエリントンを敬愛し、ビートルズナンバーを編曲していますがそれは例外中の例外。 そんな例外の一つがこのタルカス。某Y野楽器店でも、放送中の大河ドラマ挿入曲であるにも関わらず特にそんな告知もなく、現代曲コーナーの片隅にごくひっそりと一枚だけ棚に置いてあっただけで、それを私が確保してきたという次第で。もちろんダウンロード販売なら売り切れはありませんよ。
ということで宣伝させていただきました。ちなみにEL&P のオリジナルアルバムはこちら。↓

2011/12/19

Reprise


Reprise App
カテゴリ: ミュージック
価格: ¥170


Reprise というミュージックアプリをお試ししてみました。「あっぷなんとか」という某有名サイトで検索しても特に情報がないところを見ると日本ではほとんど知られていないみたいですが、海外では The Next Web: Reprise Rekindles your iOS Music LibraryやBeautifull Pixels: Reprise for iOS brings your iTunes music library back to life - The Next Webといったサイトで紹介されておりまして、それなりに評価されているらしいです。
By never repeating a song, ever, until you've gone through your entire library, you're sure to Rediscover songs you haven't heard in a while. 
ということで、基本的に全ライブラリの曲を演奏してしまうまで、二度と同じ曲は再生しないのだそうです。もちろんそれに似たことならiTunesのスマートプレイリストでもできますが、特筆すべきはこぎれいに作り込まれたUI。黒基調のシックな画面がなかなかシブイ。また標準のミュージックアプリではできないツイッターやLast.fmへの投稿機能も。 ただ、せっかくライブラリから日ごろ聴いていない曲を掘り起こしても、曲のレーティングを変更することはできないみたい。また、再生記録をiTunesに付加することもできないようです。(もしかしてこれはiOSの音楽再生アプリは全部そうなのか?) 実際、どんなセンスでシャッフルしてくるのか、しばらく使わないと何とも言えない気もします。いずれにせよ、ちょっと一味違う気分で音楽を楽しむには良いかもしれないので、もう少し使ってみたいと思っています。

2011/09/12

Nguyên Lê : Songs of Freedom

この人は全く知らなかった。正直何と発音すべきなのかもよく分からない。字面からすれば「グエン・レ」ではないかと思われますが、試しに iPod の Voice Over 君に言わせてみると「ニュウン・リー」のように聞こえます。ヴェトナム系フランス人ギタリストなのだそうです。 ふとした拍子で breath of life | a conversation about black music というBlogを見つけたところ、そこでフィーチャーされていたのでちょっと聴いて見たわけです。


で、聴いてみるとこれがなかなか面白い。最近のアルバム、Songs of Freedom - Nguyên Lêは、Lennon & McCartneyの名曲、Eleanor Rigby から始まって Come Together で終わるという、ロック名曲のカバーが中心ですが、マリンバ、ビブラフォンや東洋風のパーカッション(タブラ?)を多用した、エキゾチックな香りがむせ返るようなリズム陣に乗せた、ボーカルとギターのほどよい絡みが独特な世界観を作り出している。 インドっぽいEleanor Rigby は、まあ Beatlesもインド趣味だったしなあ、と考えると強引に納得できないこともないわけですが、アラブ風の、コブラが壺から出てきそうなうにょうにょしたフレーズに乗せた Come Together に至っては何と申しましょうか、こんな解釈もあるのかと驚嘆するほかはない。インドっぽいジャズ、ロックというとマハヴィシュヌ・オーケストラを思い浮かべますけど、どことなくそんな雰囲気もあります。 とにかく、ひさしぶりになんだか凄いものを聴いてしまった。いきおいでジミヘンのトリビュートアルバム、Purple - Celebrating Jimi Hendrix - Nguyên Lêまで一気に買ってしまったですよ。 ちょっと一般人向けにはアクが強すぎるか、という気はしますが、この blog をご覧になるような物好きなあなたならきっと気に入るでしょう。どうぞまずはご試聴だけでも。

2011/06/28

Tagalicious

Tagalicious App

カテゴリ: ミュージック

価格: ¥1,200


Tagalicious - The Little App Factory Pty. Ltd.というアプリを買って見ました。何をするのか、というと、iTunes ライブラリにある曲の、アートワークや歌詞などの曲情報を拾ってきてくれます。
インストール後、立ち上げると、iTunesライブラリを読み込んで表示するので、あとは基本的に曲を選択するだけ。複数選択して一括して曲情報を取得することもできます。


あとは取得した情報が右ペインに表示されるので、iTunesに送る情報を選択して「送信」するだけ。メニューの表記も一部をのぞき日本語化されています。
ざっと使った感触では、邦楽は全滅。邦楽中心のライブラリなら Lyric Master などのアプリケーションを使った方がいい。しかし洋楽はわりといい感じ。英語はもちろん、ラテン系も出てくる。非英語圏の曲の歌詞はいちいち検索するのも敷居が高いので、ライブラリにスペイン語曲やポルトガル語曲が少なくない私にとってはありがたいこと。Mac App Store の記述によると、期間限定(いつまでかは不明)で$9.99とのこと。日本のアカウントで買うと1200円ですけど。。

2011/05/29

Palmystery by Victor Wooten

弾きまくりのジャズ・ファンク系のベーシストというとJacoやMarcus Millerくらいしか知らなかったんだけれど、最近でも上原ひろみをフィーチャーしたThe Stanley Clarke Band (feat. Hiromi, Ronald Bruner, Jr. and Ruslan) - The Stanley Clarke Band (Link to iTS)がグラミー賞を受賞しておりましたですね。
で、このVictor Wooten って人も私はあまり知らないのですが、たまたまとあるPodcastでこのアルバム4曲目に収録されている、The Lesson - Palmystery (Link to iTS) を耳にして驚いた。なんとまあベースでフラメンコを弾いているのですよ。改めてアルバムごと購入してただいま聴いておりますが、ポップでファンクな曲調を中心にしながら、H. Silver の名曲、Song for My Father なんかもカバーしていたりして、なかなか幅広い。まあそれにしてもテクニックは凄い。キーボードと互角に渡り合うソロは聴き応えがあります。

Palmystery - Victor Wooten
Palmystery - Victor Wooten

2011/04/07

Vocal Sampling - Hotel California



話芸の一種で声帯模写というやつがあって、たとえば江戸屋猫八なんか有名ですが、こちらはいわば歌う声帯模写というべきか、Sampling を名乗るだけのことはある独自の境地を切り開いたキューバのアカペラ・コーラス・グループ。
アカペラというと、古くは山下達郎の On the street corner とか The Swingle Singers とか 日本では Try Tone とか思い浮かべますけど、そういう雰囲気を期待してはイケナイ。パーカッションの国、キューバですからね。コーラスも思いっきりパーカッシヴであります。ドラム、ベースはあたりまえ、もはや口がリズムマシーン状態。
で、Youtubeあたりに転がっているのが、Eagles の名曲、"Hotel California" とか。普通コーラス・グループのカバー・ヴァージョンというのはおしゃれにアレンジされたりするんですが、こちらはもう原曲に忠実。もちろんマイクを通してエフェクトをかけてそれらしい音にしてるのはありますが、結構マジで再現性が高い。これは面白い。
冒頭のビデオクリップでは何をどうやっているのかよくわからないので、ライブバージョンも拾ってみました。



2010/11/14

Latin Side of Herbie Hancock / Another Kind of Blue

この人(Conrad Herwig) のことは前にもちょっと書いた気がするけれども,モダンジャズとラテン・サルサの間を行き来しているようなトロンボーン奏者。
というわけで,ハービー・ハンコックと,マイルスのラテン風味版。Watermellon man を引用した All blues とか,6/8 拍子の So What とか,どこがマイルスですか?みたいななかなか濃い味付けで,Paquito D'Rivera やら Eddie Palmieri やら,その筋の人々が参加していてラテンジャズ好きには楽しいアルバム。どちらもライブ録音というのも臨場感が楽しめて,良い。

2010/07/05

Trajeto - Victor Assis Brasil

しばらくiTSではアプリばかり買っていたのですが,ちょっと目にとまって,というか耳にとまった音だったので買って見ました。


名前にBrasilとわざわざ付けるあたりが非常に直接的な表現で,ラテン系っぽい。音はなかなかどうして選曲もどーんとジャズな感じで,やや録音が古いせいもあるのか哀愁も漂うアルトサックスで,いわゆるボサッぽいモノを期待すると期待外れになるのでは。もうちょっと名前に違わぬブラジルっぽさを求めたいのであれば,同じアーティストのThe Legacy - Victor Assis Brasilとか,Jobim - Victor Assis Brasilあたりが良いのかも知れません。

2010/04/11

Hex Series

久しぶりに音系のアプリをいじってみました。Hex OSC というアプリ。ちょっと変わったキー配列は,ボタン式アコーディオンで使われている方式(たぶん,というのは持ってないので)で,上に五度,右上に長三度,左上に短三度という風に配列されています。これは平均率の世界では非常に理屈に適った配列で,上下と右横を一緒に鳴らせばメジャーコード,上下と左横を鳴らせばマイナーコードになりますし,上下ひとつずつずらすことで五度の和音と四度の和音が鳴らせるわけです。

しかも,ピアノ鍵盤ほど面積を必要としないので,狭いiPhoneの画面には最適な配列。まあ,慣れるまではちょっと時間がかかるかも知れませんが,多少ギターやピアノをかじってれば,見た目よりは難しくないでしょう。
しばらくいじってみましたが,iPhoneでまともにメロディーが弾ける,数少ない楽器アプリと言えるのではないでしょうか。
実は4月3日までモニター募集をしていたのを全く知らなくて,自腹でレビューしているわけですが,操作性はもうすこしがんばってもらいたい部分もあります。
  • キーボードの横移動のためにiPhoneを斜めにしなければならないけれどもこれは操作が難しい。キーボード移動のための矢印キーを付けてもらいたいところ。
  • 設定ボタンが,キーボードの右端にあって,初めて起動したときには出てこないので,ちょっととまどう。設定ボタンはすぐにアクセスできるところにあるべき。
  • ピアノの白鍵・黒鍵と同じ色分けですが,他にもたとえば音階を設定して音階以外の音の色を変えて表示する,など可能になると演奏の助けになるのでは?という気がしました。
  • iPad版はアップデートで対応予定とのことで,画面の大きさを生かして操作性を向上させるよう,がんばって欲しいところ。期待しています。

Hex Keys Hex Keys
Hex OSC Hex OSC
開発元サイト:Hex Series - Hex OSC / Hex Keys - Hexagonal Musical Keyboard for iPhone

2009/12/03

友よ:クミコ

歌もの,とくに日本の歌謡曲は本当に全くといって聞かなかったのですが,なぜかどこかで聞きかじって,その歌唱力に感心して買ってしまったのが,この高橋クミコ(オフィシャルサイト)という人の歌。
クミコ,なんて芸名も「〜あの出発ち(たびだち)を“青春”と呼ぼう〜」なんてサブタイトルもあまりにもわざとらしくて好きになれないというか,プロモーションする人々の程度の低さを現しているとしか思えないけれど,それはそれとして,シャンソン畑出身楽言葉を大切にした歌,言葉を噛みしめて時に吐き出すようなその歌い方は,たとえて言うなら酔っぱらって一人で聞いたら不覚にも胸がつまりそうな。それにしてもホントに知らなかったんだけど,ちょっとググってみたら,それなりに売れた人なんですかね?もしかして。

  • 友よ:クミコ クミコ - 友よ! ~あの出発ちを"青春"と呼ぼう

2009/09/27

Hiromi's Sonicbloom - Beyond Standard

  • Hiromi's Sonicbloom - Beyond Standard Hiromi's Sonicbloom - Beyond Standard

こちらは,しばらくまえに Podcast で聞きかじってお買い上げしました。"Beyond Standard" というわけで,スタンダードのカバー集でありますが,適度にロックっぽいドラミングとエレキ・ギターがまぶしてあるので,Jazz に対して難解なイメージをお持ちの方にも楽しめる内容かと。ちょっとばかりぐぐってみると,上原ひろみさんと言う方はヤマハ音楽教室出身のようで,チック・コリアに見いだされて世に出たらしい。そうかあ,あのねこねこでんわから,こんなプレイヤーが育つのか。(もっとも彼女の頃にねこねこでんわが教材になっていたかどうかは不明。)ところでここで弾いているギタリストは,フュージンスキーとかいう人らしいのですが,ごくごく最近まで私は,フュージョンスキーという名前だとばかり思っていたのは秘密です。あまりにもハマりすぎた名前だと思ってましたよ。最初の曲は iTS の30秒間プレビューで完奏しちゃうプロローグ的な曲で,ラストのソロとともにアルバム全体としてのコンセプトも意識して作られている。(CD にはライブ録音のボーナストラックがあるようです。)
iTS の評価も概ね好評。何度も聴くうちにじわじわ惹きつけるタイプの演奏と,一目(耳)でぐいっと惹きつける演奏と2つのタイプに分けるとするとこれは明らかに後者。

2009/08/19

原信夫とシャープス&フラッツ

本屋でたまたま見かけて衝動買いしてしまったのが,「シャープス&フラッツ物語」という原信夫ビッグバンドの一代記(巻末の人名録とディスコグラフィーがすごい。え,中身ですか?ああすいませんまだ読んでません)。日本のジャズとそれに繋がる昭和歌謡は敗戦ゆえの産物なんですよね。まあ本場でありかつ戦勝国であるアメリカのジャズもまた戦争とともにあったわけですが。

どちらかというと,歌謡界に傾きがちなイメージがあるので♯&♭の録音は,私のライブラリには残念ながらあまりありません。江利チエミのバックで演奏しているヤツとか,あるいは秋吉敏子の墨絵を演奏しているやつなんかがちらっと入っているくらいで。しかし,こんな安定感あるサウンドをだせる楽団って,今の日本にあるのだろうか?このあたりはカラオケと打ち込みの全盛でプロ奏者が駆逐されてしまった功罪じゃないかと思いますが,どうでしょう。
ちなみにiTSはどうじゃいなとのぞいて見ると,キングレコードからの復刻モノなんかが出てるみたいです。

2009/08/10

Makoto Mitani(三谷 真言): Flamenco Bach


題名からそれしか想像しようもない,つまり Bach 作品のフラメンコ化です。こういう組み合わせでは是非とも購入して当Blogでレビューしないわけにはいきません。
この Makoto Mitani さんという方,お名前から想像がつくように日本の方。ググってみても詳しい情報が少ないのですが,日本人でありながらフラメンコへの多大な功績を讃えられている,とのこと。
Bach 作品は無伴奏パルティータからの舞曲(ちょっと記憶が怪しい)のようですが,クラシック音楽がともすれば失いがちなリズムをフラメンコのパルマやカホンで添えて,小気味よく仕上がっています。

そういえば,鬼才,F. Gluda がギターによく似た音色のクラヴィコードという楽器を使って,Chromatic Fantasia を演奏していたのを思い出しました。(これは残念ながら iTS には見当たりません。LPレコード"Message from G" とかいう6枚組モノだったと思いますが,"The Complete Musician"- なんて思い上がった題名なんだろう!!- というCDセットにも収録されていたと思います。)この Bach Flamenco では演奏されていませんが,Chromatic Fantasia は明らかにフラメンコ風というか,アラビア風。さまざまな様式を受け入れてなお Bach らしさを失わない。不思議な音世界。そうそう,Gluda のクラヴィコードと(たぶんその奥さんによる)ブロックフレーテで演奏されている A night in Tunisia もエキゾチックですばらしい。
  • Makoto Mitani : Flamenco Bach Makoto Mitani & Vaqui Losada - Flamenco Bach

2009/08/03

Summertime : Sidney Bechet

しばらく更新をさぼっていたので何かレビューしようと思ってライブラリを眺めて思いついたのが結局,歴史的名演であります,Sidney Bechet の Summertime。夏ですから。
ライブラリを検索してみると思ったより少なくて9曲(9テイク)しかなかったけれど,そのうち2曲がこの1939年のBechetおじさんのテイクだったりするのは,Bluenoteの70周年記念コンピレーションに入っていたからです。
ちなみに他のテイクの奏者をちょっと晒してみますと,次のような感じ。

  • 伊藤君子 with 山本剛 Trio
  • Boyd Reaburn Orchestra
  • Miles Davis
  • Jerry Gonzalez & Fort Apache Band
  • 日野皓正
  • J.P.Torres
  • 福田進一( 武満徹:ギターのための12の歌)

武満徹は別格としても,やはり Summetime を聞くならベシェおじさんのあの泣かせるソプラノと素朴な Teddy Bunn のギターに勝るものはないんじゃないだろうか。Blue Note のコンピレーションは結構売れたみたいなので既にお持ちの方も多いでしょうが,"Sidney Bechet - Sidney Bechet - Petite fleur" Sidney Bechet - Sidney Bechet - Petite fleurには,別テイクとともに,あのザ・ピーナッツでおなじみの(あ,おなじみじゃないですね)「小さな花」なんかも。
で,ここを書きながらあちこち検索してたら,「歌伝説・ザ・ピーナッツの世界」V3動画特集(音出ます・注意!)なんてページを発見して感動してしまった。

2009/07/19

神谷えり

知らないミュージシャンの演奏に触れる機会がなかなかとれないので,NHK FM のSessionシリーズはつとめて録音するようにしています。あとは歌謡曲系の昼の歌謡曲なども作曲家特集・作詞家特集のような民放では絶対できない企画を地道に組んでいてとても好きだったのですが,ついにこちらは数年前に番組そのものが消えてしまいました。そんな名前のソフトウェアは今もあるようですが。
エアチェックで気に入った Session は切り出して iPod に入れて聞いていますが,昨年の放送で非常に気に入ったのが,神谷えりというシンガー。日本歌謡界のいわゆる「歌手」とは一線を画した,日本人離れしたソウルフルな歌唱力。きれいな人だし,実力もあるからアイドル路線を行こうと思えばそれでも行けたんでしょうけれど,あえてそういう歌を歌い続けたのはエライですね。今年は出演がないのかなあ,と思っていたら昨年ご結婚,今年はご出産なのだそうだ。というわけで新譜はしばらく期待できそうにないです。
iTS に出ているアルバムは実力派バックミュージシャンとのデュエット集。個人的にはコモブチキイチロー氏のベースとのコラボが,なかなかクールだと思います。

  • 神谷えり:duos 神谷えり - duos

2009/07/17

Conrad Herwig & Brian Lynch: Que Viva Coltrane

引っ越し,とか書いた後でなんですが,出戻りというわけでもないのですが,音楽記事はこちらで書き続けることにしてみます。
で,昨日,iTunes の新譜フィードを眺めていて,バンドのメンツを見て脊髄反射的に試聴すらせずにポチッとしてしまったのが,これ,Conrad Herwig & Brian Lynch: Que Viva Coltrane Conrad Herwig, Brian Lynch, Mario Rivera, Edsel Gomez, John Benitez, Robby Ameen & リッチー・フローレス - Que Viva Coltrane。この Conrad Herwig 氏とか Brian Lynch 氏とか,ストレートなジャズとホットなラテンの両刀遣いな方々ですが,コルトレーンのラテン風味は96年の Latin Side of John Coltrane に続き2作目。
2作品の間に10年近くの歳月があって微妙にメンバーも違ってるけど,音は変わらず Cool & Hot !!